校長ブログ 詳細

掲載日:2014.03.02

17 卒業おめでとう

3月1日(土)第101回 卒業式を行いました。
校長式辞(一部割愛)を紹介します。
 ただいま卒業生139名一人一人に卒業証書をお渡しいたしました。
その時の卒業生の晴れがましい笑顔に接し、
各々の3年間・6年間に思いを馳せ、胸を熱くしています。
 皆さんが京華女子高校に入学する直前の2011年3月11日に東日本大震災が起こりました。
東京でも激しい揺れを感じ、交通が麻痺状態になり、多くの帰宅困難者が出ました。
東北地方ではその後大津波が押し寄せ、2万人近くの死者・行方不明者が出ました。
テレビでは津波で車や家が押し流されていく様子が繰り返し報道されました。
被災した人々の厳しい状況は長く続いています。
 福島の原発事故は今も解決しないまま、多くの人々が避難生活を余儀なくされています。
高校入学前であった皆さんは、それまでの日常が突然日常でなくなることがある恐怖や、
どのような厳しい状況の中にあっても生き抜く人間のたくましさや、
命の大切さを感じたことでしょう。
そして4月6日に京華女子高等学校の入学式を迎えました。
 それから3年間の高校生活はいかがでしたか。
 
 京華女子では、「賢い母を育てる」という明治42年設立の時からの教育方針を
今も大切に継承しています。
 「命を生み出す」女性は、とりわけ命を大切にします。
私も式典の時など折に触れて命の大切さを皆さんにお話してきました。
自分の命、家族の命、友人や周囲の命、すべての命を重んじるところから
他人への思いやりも生まれます。
 京華女子にはよく卒業生が訪ねてきます。
そうした卒業生と話す時いつも感じるのは、明るさ優しさと共に、強さや逞しさです。
様々な経験をして苦労した、今はそれを乗り越えて来たなどという話を聞いた後に、
私たちは何ともいえない温かな気持ちになります。
そんな京華女子のカラーを 私はとても誇らしく思っています。
今年度、京華女子では、”Women of Wisdom”を新スローガンに掲げました。
伝統の継承とともに、現代を生き抜くために、コミュニケーション力や、
国際感覚を身につけることを、教育目標にして、様々な体験や学習を進めています。
 本日配布される、校誌「梅の香り」には、その具体的内容が掲載されております。
 レポート発表やディベート、スピーチコンテスト・弁論大会を通して、
自分の考えをまとめて発表する学習を重ねました。
 海外語学研修に参加したり、
オーストラリアや韓国からの高校生のホームステイを受け入れてくださったりと、
積極的に国際交流をした人も多いと思います。
また、全日本高校生模擬国連大会にも学校代表が3年連続参加しています。
 「学校の真価は卒業後に分かる」と言われています。
皆さんは、これからも京華女子で学んだことを発揮してください。 
 「コミュニケーション力」とは、相手を深く思いやり、上手に自分の意見が言えることです。
「貴方がいるだけで、その場が和やかになる」と言われるような
誰からも愛される女性になってください。
 「国際感覚」とは、自分の国のことをよく知り、
他の国との違いを認めた上で互いに理解し合うことです。
そのために知識や教養が必要です。
これからもたくさんのことを学び、広い視野に立って社会に貢献してください。
 本日、京華女子を巣立っていく皆さん、皆さんの可能性は無限です。
自信を持って大きく羽ばたいてください。
 長い人生には、努力してもどうにもならない、「運が悪い」と思うようなことも起こります。
そんなときは一人で苦しんでいないで、周囲の人々に応援してもらいましょう。
そして苦難を乗り越えられたら、その経験は、
きっと他人への優しさになります。
 努力した結果が「成功」という形にならずとも、自らの成長につながる
と思えば、失敗を恐れることはありません。
 今日まで毎日のように京華女子に通ってきた皆さんが学校を巣立つことは、
私たち教員にとって大変うれしいことです。
でも、少し寂しいとも感じます。
 これからも、嬉しいことがあったら、ぜひ報告に来てください。
困ったことがあったら、遠慮せずに相談に来てください。
私たち教員はこれからも皆さんを応援しています。
本日は、卒業おめでとうございます。
 皆さんの健やかで輝かしい未来と発展を心から願っています。