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掲載日:2014.10.31

創立記念式典が行われました。

(「いつも笑顔で(校長ブログ)」より転載)
いつも笑顔で(校長ブログ)
10月31日に行われた創立記念式典の式辞です。
明日11月1日は、京華学園創立記念日です。
京華学園は創立117周年、
女子校は創立105周年にあたります。
明治30年磯江潤先生は、「天下の英才を得てこれを教育す」
という基本理念のもと、京華中学校を創立、
続いて実学の必要性から京華商業を、
そして、明治42年に本校の前身である
京華高等女学校を設立しました。
その設立の趣意書には
「凡そ、子女の賢愚は主として其の母の訓育如何に由る・・・」と、
何れは母となる女性の教育が重要であることが記されています。
趣意書は皆さんの生徒手帳に掲載されています。
ところで皆さんは、今年ノーベル平和賞を受賞した
17歳の少女マララ・ユスフザイさんのことを知っていますね。
彼女は、「女性に学問は必要ない」という
タリバンに抗して行動を起こしました。
そして2年前の10月9日、
下校途中のスクールバスの中で
至近距離から頭を撃たれました。
一時は生死の境をさまよいましたが、
奇跡的な回復をとげました。
その9か月後、ニューヨークの国連本部で、
世界に向けて教育の大切さを訴える
あの有名な演説を行ったのです。
「一人の子供、一人の教師、一冊の本、
一本のペンが、世界を変える」と・・・。
マララさんのことは、京華祭特別講演会で、
戦場カメラマンの渡辺陽一さんも、
時間をさいてお話してくださいましたね。
今私たちにとって、学校に通い教育を受けることは、
当たり前で、そこに男女の差別はありません。
けれども世界には、学校に行くこともできかったり、
幼少の頃から労働にかり出されたり、
生きていくための食料もない子供たちがたくさんいます。
それを考えると、
私たちは教育を受ける権利を大切にし、
自分自身のためにも世の中のためにも
真剣に学び、
社会に役立てていかなければなりません。
これからを生きていく皆さんは、
今まで以上に視野を世界にまで広げて、
自分たちと異なる環境、異なる文化を持つ人たちのことを
理解していきましょう。
さて、話は変わりますが、創立記念日にあたり
校舎の歴史について少し触れておきます。
女子校のこの校舎は昭和8年1月に竣工したもので、
今年は82年目になります。
施工は建築家・木田安造率いる「木田組」でした。
木田は、銀座松屋デパートや上智大学1号館も施工した
優秀な建築家でした。
当時としてはまだ珍しかった
鉄骨鉄筋コンクリート造りを採用しました。
それは、前校舎が昭和6年12月に
火災で焼失してしまったので、
災害に対しても強い校舎をという
願いが込められていたと想像されます。
もちろん数々の改修工事はしてきました。
今から10年前の夏、本格的な耐震工事を行い、
東日本大震災の折にも損傷もありませんでした。
更に今年の春、丁寧な耐震審査をしましたが、
何の問題もなく20~30年は持ちこたえられる
頑丈な建築だそうです。
文京区の歴史を伝える書物にも数多く
掲載されている歴史的な校舎です。
これからも伝統を感じながら、
大切に使用していきたいと思います。
先週末行われた京華祭は、天候にも恵まれ
皆さんの日頃の活動を発表する良い機会となりました。
この後に行われる壮行会で紹介される3つの部活動
(吹奏楽部・マーチングバンド部・演劇部)をはじめ、
文化部・クラス・有志が、展示・発表は素晴らしく、
来場者からお褒めの言葉をいただきました。
一人一人が心を込めて制作した作品や、
皆で協力して作り上げた演技は、
見る人々を感動させる力があります。
人を感動させることは自分の自信につながります。
将来、中学・高校時代を思い出して、
自らを励ますことができるこのような経験を、
是非いっぱいしてください。
皆さんには、
京華女子の100年を超える伝統に誇りを持ち、
これからの社会に必要とされるグローバル感覚や
コミュニケーション能力を身につけて、
社会に羽ばたいてもらいたいと願っています。
それが学校の発展につながります。
明日の創立記念日、学校はお休みですが、
京華学園の歴史を思い起こし、
各々が今と将来を考える
意義ある一日にしてください。
以上
平成26年10月31日
                       京華女子中学・高等学校
                       校長 大野 葉子