文芸部~文学散歩~
2026.01.07
クラブTOPICS文芸
文芸部では、新年初の活動として文学散歩を行いました。今回は「夏目漱石と早稲田」と題し、早稲田界隈を軸に漱石ゆかりの地を巡る行程です。
散策は、漱石『夢十夜』「第六夜」の舞台である護国寺からスタートしました。「第六夜」の中で運慶が彫っていたとされる仁王像を見学した後、早稲田大学創立者・大隈重信の墓所を参拝しました。あまり知られていませんが、漱石は一時期、東京専門学校(現・早稲田大学)で講師を務めていました。その縁から、護国寺近くの本法寺(夏目家菩提寺)には、早稲田大学第14代総長・奥島孝康氏揮毫の句碑があります。
続いて雑司ヶ谷霊園へ。墓所を訪ねることを「掃苔(そうたい)」といいますが、近年は「墓マイラー」とも呼ばれ親しまれています。今回は漱石の墓所が主目的でしたが、永井荷風、金田一京助、小泉八雲など、錚々たる文学者が眠る地でもあります。特に小泉八雲は、東京帝国大学で漱石の前任者であり、後に早稲田大学で教鞭をとったという深い縁があります。生徒たちは、教科書で見る作家たちの意外な繋がりに興味津々の様子でした。
その後、富士見坂・日無坂を下り、神田川を渡って早稲田大学へ。漱石の妻・鏡子夫人が、夫の癇癪(かんしゃく)を治すために「虫封じ」のお守りを求めたという穴八幡宮を参拝し、メインとなる漱石山房記念館を見学しました。復元された書斎や、漱石直筆の原稿などは見応え十分で、文豪の息遣いを感じることができました。
最後に夏目坂を通り、漱石の生家跡を確認して解散。教室での学習と現地の空気が結びつき、新たな発見に満ちた充実の一日となりました。






