オーストラリア語学研修【5日目更新しました】

2026.07.20

学校NEWS

【初日】

本日より、京華学園オーストラリア研修がスタートしました。

日本は連日の酷暑。さらに夏休み初日ということもあり、羽田空港第2ターミナルは多くの旅行客で大変な賑わいを見せていました。

そんな中、参加生徒全員が時間どおりに集合し、無事に搭乗手続きを終えてシドニーへ向けて出発しました。今回が初めての海外旅行という生徒もいたようで、期待と少しの緊張が入り混じった表情がとても印象的でした。

これから2週間、どのような出会いや学びが待っているのか、とても楽しみです。

引き続き、生徒たちの様子をこちらのブログでお伝えしてまいります。

【2日目】

約9時間半のフライトを終え、一行は無事にシドニーへ到着しました。

日本とは季節が反対のオーストラリアは、現在冬です。朝晩は冷え込みますが、日中は太陽の光を浴びると暑く感じられるほどで、この日の気温は19度まで上がりました。日なたでは半袖でも十分に過ごせるような陽気となり、日本の厳しい暑さとは異なる、爽やかな空気を感じることができました。これだけでも日本にいるお友達や家族に自慢できますね!

空港では現地コーディネーターと合流し、バスに乗って、まずはシドニー市内の見学へ向かいました。

最初に訪れたのは、Australian Museum(オーストラリア博物館)です。オーストラリアの豊かな自然や動植物、先住民アボリジナルの文化などに関する展示を見学しました。生徒たちは、日本とは異なる自然環境や文化を伝える展示に、興味深そうに見入っていました。

続いて、市民の憩いの場として親しまれている Hyde Park(ハイド・パーク) の周りを散策しました。冬とは思えないほど穏やかな日差しの中、緑豊かな公園を歩きながら、シドニーの街並みや現地の人々の日常を身近に感じることができました。

公園内では、イギリスの探検家 キャプテン・ジェームズ・クック(Captain James Cook) の像も見ることができましたが、生徒たちは気が付いたでしょうか?

ここで注意したいのは、「キャプテン・クックがシドニーを発見した」という表現は、歴史的には正確ではないということです。シドニー地域には、ヨーロッパ人が到来するはるか以前から、アボリジナルの人々が暮らしていました。クックは1770年にオーストラリア東海岸を航海し、その海岸線を記録した人物です。その後、1788年にイギリスから 第一船団(First Fleet) がシドニー湾に到着し、ロックス地区を中心に植民地の建設が始まりました。歴史上よく知られる人物の像を実際に目にしながら、オーストラリアの歴史を多角的に考える機会となりました。

その後は、シドニーを代表する歴史的建造物の一つである St. Mary’s Cathedral(セント・メアリー大聖堂) を見学しました。

現在の大聖堂は19世紀後半に建設が始まり、長い年月をかけて整備されてきた、ネオ・ゴシック様式の壮麗な建物です。高く伸びる天井、美しいステンドグラス、重厚な石造りの内部からは、この大聖堂が歩んできた歴史の深さが感じられました。

私たちが訪れた際には、ちょうどミサ(the Mass)を控えており、信者の方々が次々と大聖堂を訪れていました。静かに跪き、祭壇に向かって祈りを捧げる人々の姿が見られ、堂内は厳かな空気に包まれていました。

生徒たちも自然と声を抑え、美しい建築を眺めるだけでなく、現地の人々にとって信仰が日々の生活の中に息づいていることを肌で感じながら、静かに見学していました。

その後、昼食をとり、食後の運動も兼ねて、The Rocks(ロックス歴史地区) を散策しました。

ロックスは、シドニー発祥の地ともいわれる歴史地区です。1788年に第一船団が到着した後、この地区を中心にイギリスの植民地の建設が進められました。

現在も石造りの建物や細い路地、古い倉庫を改装した店舗などが残っており、近代的な高層ビルが建ち並ぶシドニー中心部とは異なる、18世紀から19世紀にかけての面影を感じることができます。

生徒たちは、長時間のフライトの疲れを感じさせない足取りで歴史ある街並みを歩き、シドニーの過去と現在が共存する独特の雰囲気を楽しんでいました。少し長めの散策となりましたが、食後のよい運動にもなったようです。

そして、その足で向かったのは、シドニー、そしてオーストラリアを代表するランドマーク、Sydney Opera House(シドニー・オペラハウス)です。

青く澄み渡る空とシドニー湾を背景に、白い帆を広げたような独特の外観が姿を現すと、生徒たちからは思わず歓声が上がりました。テレビや写真では何度も目にしてきた建物ですが、実際に目の前に立つと、その大きさや美しさ、存在感は想像以上です。

オペラハウスの前では記念撮影を行い、シドニー湾に架かる Harbour Bridge(ハーバーブリッジ) とともに、オーストラリアならではの景色を存分に満喫しました。研修初日から世界的な名所を訪れることができ、生徒たちにとっても忘れられない思い出になったことと思います。

市内見学を終えた後は、バスでホストファミリーが待つ John Therry Catholic College へ向かいました。

学校に到着すると、いよいよホストファミリーとの初対面です。最初は少し緊張した様子も見られましたが、それぞれ温かく迎えていただき、生徒たちは笑顔でそれぞれのホームステイ先へと出発しました。

長い移動と盛りだくさんの市内見学の一日となりましたが、全員無事に研修初日を終えることができました。

明日からは、いよいよ現地校での学校生活が始まります。これからどのような出会いや学びが待っているのか、とても楽しみです。

【3日目】

いよいよ、John Therry Catholic College(JT) での学校生活が始まりました。

朝は、それぞれのホストシスター(ホストファミリーのお子さん)と一緒に登校しました。昨日まで少し緊張した表情を見せていた生徒たちも、一晩ホームステイを経験したことで少しずつ表情が和らぎ、ホストファミリーとの出来事を楽しそうに話してくれました。

朝は冬らしく少し肌寒さを感じましたが、時間が経つにつれて太陽が顔を出し、気温も徐々に上昇。日中は上着がいらないほど暖かくなり、日本とはまた違ったオーストラリアの冬を体感することができました。

午前中は、Mrs. Pam Howard による英語レッスンです。

初日はオリエンテーションを兼ねた内容で、これからの研修についての説明を受けた後、英語を使ったゲーム形式のアクティビティに挑戦しました。最初は少し緊張していた生徒たちも、ゲームを通して自然と笑顔が増え、英語でコミュニケーションを取ることへの抵抗も少しずつ和らいでいったようです。

また、オーストラリアの地理や文化、現地で生活する上で知っておきたい基礎知識についても学びました。前日に見学したシドニー市内の名所とも結び付けながら説明を受けることで、生徒たちはオーストラリアへの理解をさらに深めていました。

日本の英語の授業とは一味違う、「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」授業は、生徒たちにとって新鮮な経験となったようです。積極的に発言したり、友達と協力して課題に取り組んだりする姿が多く見られ、充実した時間を過ごすことができました。

途中でJTの校長先生がワンちゃんを連れて登場!一瞬どういうこと?とみんな頭に?が浮かんでいる状態でしたが、こちらのワンちゃんはJTのマスコット的動物のCloverちゃんです。生徒や職員の緊張感を和らげるWellbeing dog(日本語には直訳できない表現ですね)として皆さんから絶大な支持を集めています。京華女子の生徒もCloverにメロメロでした。

午後は、JTのバディと合流し、一緒に日本語の授業へ参加しました。

授業では、封筒の中に書かれた日本語の文章を読み、その内容を京華女子の生徒が英語に訳してJTの生徒へ説明するという活動を行いました。日本語を学ぶJTの生徒にとっては、日本人から直接日本語を学べる貴重な機会です。一方で、京華女子の生徒たちにとっても、普段何気なく使っている日本語を英語で説明することは想像以上に難しく、一生懸命言い換えたり、身振り手振りを交えたりしながら伝える姿が見られました。

まさにお互いの言語を教え合い、学び合う Language Exchange(言語交流) となり、生徒たちにとっても非常に有意義な時間となりました。

活動が進むにつれて緊張もすっかりほぐれ、教室の雰囲気も一気に和やかに。そして、どこからともなく音楽が流れ始めると、なぜか突然の(?)ダンスタイムがスタート!

JTの生徒たちが楽しそうに踊り始めると、京華女子の生徒たちも自然と輪の中へ。言葉や文化の違いを越え、一緒に笑いながら体を動かすことで、一気に距離が縮まりました。午前中にはまだ少し緊張していた生徒たちも、この頃には初日とは思えないほど打ち解けた様子で交流を楽しんでいました。

日本語の授業を終えた後は、バディと一緒に昼食をとりました。昼休みには学校生活や趣味、お互いの国の文化について話す姿も見られ、授業とはまた違った自然な交流が生まれていました。

昼食後も引き続き、バディと一緒に授業へ参加しました。普段は女子校で学んでいる京華女子の生徒たちにとって、男子生徒も一緒に学ぶ教室の雰囲気はとても新鮮だったようです。いつもとは異なる環境の中で授業を受けることで、現地校ならではの学校生活をより身近に感じることができました。

午後3時、すべての授業が終了し、JTでの学校生活初日が無事に終わりました。

英語レッスン、日本語の授業、バディとの交流、そして思いがけないダンスタイムまで、内容盛りだくさんの一日となりました。朝は少し緊張していた生徒たちも、帰る頃には笑顔があふれ、「もっと話したい!」「明日も楽しみ!」という声も聞かれました。

今日築いた友情を大切にしながら、明日からも積極的に英語でコミュニケーションを取り、一つでも多くのことを学び、かけがえのない思い出をつくってくれることを期待しています。

【4日目】

研修4日目を迎えました。

この日も生徒たちは朝から元気に集合しました。朝の気温は低すぎず、少しひんやりとした空気が心地よく感じられる、ちょうどよい気候でした。ホームステイや現地での生活にも少しずつ慣れてきたようで、生徒たちの表情にも余裕が見られるようになってきました。

1時間目は、Mrs. Pam Howard の案内による John Therry Catholic College(JT) の校内ツアーです。

Pamさんのガイドで、校内のさまざまな施設を見学しました。広々としたキャンパスや開放的な学習スペースなど、日本の学校との共通点や違いを実際に見て回ることで、生徒たちは現地校での学校生活をより身近に感じることができました。

また、Pamさんは施設を紹介するだけでなく、JTの授業や学校生活についても丁寧に説明してくださいました。生徒たちは興味深そうに話を聞きながら、普段自分たちが過ごしている学校との違いを探していました。

校内ツアーの後半は、Australian Slang(Aussie Slang) をテーマにした英語レッスンです。

授業では、G’daymatearvobrekkie など、オーストラリアで日常的に使われている表現や略語について学びました。

学校の教科書ではなかなか目にしない言葉ばかりでしたが、実際に現地の人々が使っている英語を学ぶことができ、生徒たちにとってとても新鮮だったようです。「ホストファミリーが使っていた言葉だ」「昨日聞いた表現の意味が分かった」といった声も聞かれました。

英語は国や地域によって発音や表現が異なります。今回のレッスンを通して、言葉はその土地の文化や人々の暮らしと深く結び付いていることを学ぶことができました。

午後は、日本語を選択している Year 8(8年生) の授業に参加しました。

8年生はまだ日本語を学び始めたばかりということもあり、日本語だけで会話を続けるのはなかなか難しい様子でした。それでも、知っている単語をつなげたり、英語を交えたり、身振り手振りを使ったりしながら、何とか相手に伝えようとする姿が見られました。

言葉が完璧に通じなくても、「伝えたい」「分かりたい」という気持ちがあれば交流できることを、生徒たちは改めて感じたようです。教室では笑顔や笑い声が多く見られ、和やかな交流の時間となりました。

その後は、それぞれのバディについて、現地の授業へ参加しました。参加した授業はバディによってさまざまで、生徒たちは実際のオーストラリアの学校生活を体験しました。

私は中国語の授業を見学しました。中国語には、日本語の漢字と形や意味を共有する言葉も多くあります。授業を見ていると、普段何気なく使っている漢字が、中国語ではどのような意味や発音で使われているのかを知ることができ、改めて漢字文化圏のつながりを感じました。私自身にとっても、非常に興味深く、学びの多い時間となりました。

生徒たちもそれぞれの授業に参加する中で、日本とは異なる授業の進め方や教室の雰囲気、先生と生徒との関わり方など、さまざまな発見があったようです。

校内ツアー、Aussie Slang、日本語の授業、そしてバディと一緒に受ける現地の授業と、この日も内容の濃い一日となりました。 少しずつ英語を使うことへの緊張も和らぎ、現地の生徒たちとの交流にも積極性が見られるようになっています。明日からも、失敗を恐れず、学んだ英語をどんどん使ってほしいと思います。

【5日目】

※注意!ヘビや野生動物の写真が出てきます。苦手な方は見ないようにお願いします。

研修5日目は、学校を飛び出し、終日Excursion(校外学習)です。

朝はいつものように元気に集合し、バスでSymbio Wildlife Park(動物園)へ向かいました。

Symbioでは、オーストラリアならではの動物たちを間近で見ることができました。コアラやカンガルーをはじめ、ウォンバットやエミューなど、日本ではなかなか見ることのできない動物たちに、生徒たちは興味津々。写真を撮ったり、じっくり観察したりしながら、それぞれ思い思いの時間を過ごしていました。

絶滅危惧種のタスマニアデビルにも会えました。歩き方が少し人間味があって、中に人が入っているような錯覚に陥りました。名前は怖いですが、見た目はとってもキュートです(^^)

また、オーストラリアは世界でも有数の毒蛇が多く生息する国として知られています。園内にはさまざまな種類のヘビも展示されており、その多くが毒を持つ種類であることを知ると、生徒たちからは驚きの声が上がりました。爬虫類のセクションが異常に充実していたのが、オーストラリア大陸の特異性を表していたと思いました。

ちなみに、こちらの Inland Taipan(内陸タイパイン)は "the world's most venomous snake"(世界で最も毒性の強いヘビ)らしく、一噛みで放出される毒で成人男性100人を葬り去ることができるとされています…しかし、飼育員さん曰く、「性格はとってもおとなしくって、めったに人に出くわさないから、よっぽど運が悪くない限り大丈夫よ」とのことで一安心(?)しました。

カンガルーを放し飼いにしているエリアでは、自由にカンガルーたちと触れ合うことができました。カンガルーたちも人間と同様に人見知りのものもいれば、人懐っこいものもいて千差万別です。

動物園を満喫した後は、Bald Hill Lookout(ボールド・ヒル展望台)へ移動し、昼食をとりました。

目の前にはどこまでも広がる青い海と雄大な海岸線が広がり、オーストラリアならではのスケールの大きな景色に、生徒たちも思わず足を止めて見入っていました。

Bald Hill Lookoutは、ハンググライダーやパラグライダーの名所としても知られています。この日もちょうど、ハンググライダーが風を受けて大空へ飛び立ち、悠々と滑空する姿を見ることができました。大自然の中を優雅に舞う様子に、生徒たちからも歓声が上がり、思わずカメラを向ける姿が多く見られました。

絶景を眺めながらの昼食は、普段の学校生活では味わうことのできない、贅沢なひとときとなりました。

昼食後は、Therese先生によるArt Lessonです。

目の前に広がる雄大な景色を眺めながら、それぞれが感じた風景や色彩、空気感を作品として表現しました。同じ景色を見ていても、一人ひとり着目する場所や表現方法は異なり、個性豊かな作品が次々と完成していきました。

Therese先生は、一人ひとりの発想や表現を大切にしながら丁寧にアドバイスをしてくださいました。生徒たちも自由な発想で作品づくりを楽しみ、芸術を通してオーストラリアの自然を感じる貴重な時間となりました。

自然を観察し、オーストラリア固有の動物たちと触れ合い、壮大な景色を眺め、芸術に親しむ――。教室の中だけでは得ることのできない、多くの学びと感動にあふれた一日となりました。

研修も少しずつ折り返し地点が近づいてきました。英語だけでなく、自然や文化、芸術など、さまざまな角度からオーストラリアを体験できる毎日は、生徒たちにとってかけがえのない財産となっています。

週末は学校には登校しないので各自ホームステイ先で過ごすことになります。一つひとつの経験を大切にしながら、多くの学びと出会いを積み重ねていってほしいと思います。

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